お手紙をいただきました〈どうみょうじ高殿苑ご利用者のご家族より〉*原文より一部抜粋11母の食事はすべて流動食で原型をとどめていません。それを、「はんちゃん(母)の好きな肉じゃがですよお」とか「娘さんが持ってこられた大好物のかにのスープですよ」とか、大きな声で食べ物をいつくしみながら母の口に入れてくださる姿にいつも感動を覚えました。歯科衛生士が常駐し、介護士が利用者の歯を常に清潔に保つ、行き届いた口腔ケアで、歯医者さんの常時診察もあり、安心でした。母は、髙橋真梨子の大ファンでした。母の誕生日(結果、最後になりましたが)に介護士さんたちは、どうみょうじ高殿苑にボランティアで来られているシニアのバンドの方に事前に髙橋真梨子の曲を練習してもらって、当日披露してくださいました。バースデーケーキも介護士さんたちの手作りでした。母の幸せそうな顔は今も忘れません。 (最期を迎えるにあたり)思い出の写真をもってくるようにいわれ、母の少女時代から、今にいたるまでの写真を渡しましたが、介護士の方々がお部屋いっぱいに飾ってくれました。あまりに嬉しかったので私からお礼の手紙を渡しましたがそれも、介護士みんなが見れるようにと、亡くなる日まで部屋に飾ってくださいました。危篤状態の時、母に一番見れるような場所に貼ろうと、部屋の天井に母と私の写真を貼ってくださったのを見て、どれだけ、この人たちは優しいのだろうと感激しました。
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